余計に意味のない大根

 意味の無い大根があるということは、意味のある大根があるという事だ。

意味のある大根とはなんだろう。

本質的に、価値とは相対的なものなので、ここでは、観測者はその大根をどういった価値に基づいて評価しているかがポイントになるだろう。

 栄養の有無を価値基準に設けるならば、意味のない大根とは、水分ばかりで栄養の無い、きゅうりのような大根の事を言うだろう。さらに、スが沢山入った物は、余計に意味のない大根と呼べるかもしれない。

 ただ、それは栄養の有無を基準にした場合だ。もしかしたら、そのスの入った大根がきっかけで、隣に座る気になるあの子と会話が出来るようになるかもしれない。もしそうなった時、果たしてその大根は、本当に余計に意味のない大根と呼べるのだろうか。

余計に意味のない大根の一例
出典:https://odayakana.net/daikon-su-mekiki/

A:うわ!この大根、ただでさえ栄養が無いのに、スが沢山入ってた!

B:やめて。今私、ただでさえ栄養の無いのにスが沢山入っているような大根の話なんて聞きたくないわ。

A:どうしてだい?こんなに沢山、スが入っているんだよ?

B:それは、私に対する当てつけ?私が、ただでさえ栄養が無いのに、スが沢山入っているような中身の無い大根そっくりだと言いたいのね。

A:え!? ・・・いや、そうだ。その通りだよ。君の心は今、ただでさえ栄養が無いのに、スの沢山入った大根のようにスカスカだ!

B:無礼な人。私を虐めて何が楽しいのかしら。

A:だから!僕が君の栄養になる! 僕なら、君の中のスに栄養を注げると思うんだ。いや、僕にしか出来ない事だ!

B:!! そう、あなたがそこまで言うなら、話を聞いてあげてもいいわ。本当に、私の心に栄養が注げるのなら・・・ね。